要約
XLibre Xserverのリード開発者である Enrico Weigelt は、2021年にLinuxカーネルのメーリングリストで反ワクチン的な発言をして問題になった人物と同一である。
医療に関する誤情報をコミュニティで拡散しようとする行為は非常に悪質であり、Linus本人も厳しく対応している。
最悪の場合人の命を奪いかねない医療や公衆衛生に関する誤情報であることを踏まえると、これは妥当な対応であり、そのような誤情報を拡散する、倫理的に問題がある行為を平然と行う悪質な人物が運用するフォークは信頼に値するものではないため、いかなる技術的な理由があれ使うべきではない。
問題がなければWaylandを使用するか、それが不可能なら従来のX.Org Serverを使うべきである。
XLibreの問題
XLibreは古く時代遅れで、もはやあまりアクティブにはメンテナンスされておらず、Waylandへの移行が進んでいるX.Org Serverの政治的な意図で作成されたフォークである。
X.Org Server/X11は長年に渡ってLinuxデスクトップにおいて必要不可欠な存在であったが、HDRなど近代的な機能のサポートの欠如、肥大化したコードベース、そして重要なセキュリティ機能の不備など年月の経過に伴い多くの問題が山積しており、Linuxデスクトップのコミュニティはこの問題を解決するためWaylandへの移行を進めている。
彼はRedHatがX.org Serverの開発を積極的に抑制しているという陰謀論のような持論を展開しているが、技術的に見てWaylandへの移行とX11の置き換えは至極当然である。
実際、Alpine Linuxの開発者の一部も、このフォークを信用できないものとしてWaybackという独自のソフトウェアの開発を進めることを表明している他、 Fedoraの開発者もそのコミュニティもXLibreを受け入れない方向性を表明している。
2025/11/30時点でGitHub上で確認できるXLibreの最大の開発者である Enrico Weigelt は、
Linuxカーネルで医療に関する悪質な誤情報/陰謀論を拡散した者と同一人物であり、この悪質極まりない行為は国内、国外で話題となった。
繰り返しになるが、最悪の場合、人の命を奪いかねない医療や公衆衛生に関する誤情報を平然と拡散するような人間は、社会的/人間的に信用に値しないため、良識あるLinuxコミュニティはこのフォークを断固として拒絶するべきである。